古代の偽造硬貨の歴史と収集の魅力
- 忠司 吉田
- 2024年7月12日
- 読了時間: 2分

紀元前650年頃、エーゲ海の東岸コインは発明されたと言われております。
その直後から、偽造コインが現れ、
それ以降、世の中には偽造コインが存在し続けております。
当時(古代)に作られた偽物コインは実際にポジティブな捉え方がされており、
古代コイン最大手鑑定会社のNGCでも、古代の偽物はその旨を記載した上でスラブにいれており、高値で取引もされております。

この画像のコインは古代の偽物コインになります。
スラブの説明文に「ancient forgery」(古代の偽物)と記載されております。
古代の偽物は、
粘土などで偽造の型をつくりそこに鉛をメインとして銅合金を流し込んで作ったり、
鉛などの金属でベースをつくり、その上にメッキ加工し、打刻して作られていました。
メッキ加工した古代の偽物の中には”Fouree”と呼ばれているものもあります。
古代コインを購入している方の中にはオークションなどでこの言葉を目にしたことが
ある方もいるのではないでしょうか。
当時は高品質な型で作られ、重量も標準的なものは見分けがつかなかったため本物の通貨として流通しておりました。
偽造コインが出回っていたため、政府はコインが本物かどうかを見分けるために小さなノミ
でコイン端っこに切れ目を入れて中を確認する「テストカット」を行うことがありました。
下の画像のコインはテストカットが行われたコインです。
NGCのスラブの説明文にもテストカットが行われた旨が記載され、ネガティブコメントとして扱われてます。

下のコインは世界初の硬化と呼ばれているリディア王国の1/3スターテルの偽物コインで、もしかしたら世界初の偽造硬化かもしれません。
出会えたらラッキーですね。




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