中国の偽造ネットワーク、ナポレオン金貨「20フラン1815W」を大量複製か
- 忠司 吉田
- 9月1日
- 読了時間: 2分

アンティークコイン市場で衝撃的な情報が飛び込んできました。
ネット上の掲示板に投稿されていた記事によれば、
中国の偽造ネットワークがフランスの「20フラン金貨 1815年W(ナポレオン)」を
世界中で買い集め、金を素材として精巧な偽造品を製造・流通させているというのです。

投稿者によると同一の特徴を持つ偽造コインが少なくとも12枚確認されています。
犯行グループはまずNGCによってXF45(シリアル番号:4377043-009)と
認定された本物のコインを購入し、それを型として偽造を開始しました。
続いて偽造スラブ入りのコインをバイヤーに販売し、
さらにスラブに入っていない偽造コイン5枚も販売。
偽造コインの1枚をNGCに提出し、
誤ってシリアル番号8605412-002でスラブに入れられてしまうという事態も発生しているようです。
偽造コインには共通の特徴があり、
この画像のように表面の「NAPOLEON」という文字の「O」の下に凹みが見られるのが大きな手掛かりです。
こうした痕跡を確認することが、真贋判定の一助となるでしょう。

今回の事例は、フランス金貨にとどまらずイタリア金貨にまで偽造のターゲットが広がる可能性を示しています。
同様の偽造品が今後も市場に出回る危険性があります。
アンティークコインはその希少性から常に偽造の標的となっているので、
投資や収集の際には信頼できる業者から購入することが重要です。
また、NGCやPCGSの鑑定番号をもとに、各社のサイトから写真なで確認、不自然な痕跡のチェックを徹底することが重要です。
市場で「20フラン1815W」を見かけた場合は、特に慎重なチェックが必要です!



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