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パート2:手を出してはダメ!?古代コインの価値が下がる、NGCの「ネガティブコメント」について(NGCのネガティブコメント一覧 編)

  • 執筆者の写真: 忠司 吉田
    忠司 吉田
  • 2023年12月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年12月23日



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今回は前回紹介しきれなかったネガティブコメントを紹介します。

恐らく海外のコイン情報サイトにも一覧で掲載されているところは無いので

とても貴重な情報です!


前回のおさらいになりますが、

NGCが鑑定したコインにはこの「コメント」と呼ばれているものが付く場合があり、

このコメントには

◯良いコメント(ポジティブコメント)もあれば

✕悪いコメント(ネガティブコメント)があります。


当然良いコメントですとコインの価値も上がり、

悪いコメントですとコインの価値は下がってしまいます。


それではどのようなネガティブコメントが存在するのか、

またそれぞれどういう意味を持っているのかを紹介していきます。



〈ネガティブコメントの例〉アルファベット順

・bankers mark =当時の銀行(員)の役割を担っていた人物、コインの素材を確認するためや、コインに流通の印をつけるために図形や文字の形が付けられたもの


・crushed=潰されているもの


・clipped=当時、コインの端などを少しだけ切り取り、それを集めてコインを作ったり、

 インゴットを作ったりしていました。

 そのように端を切り取られたコインに付きます


・countermark=コインを識別するために印がついているもの。

 このカウンターマークをつける意味は色々あったと言われておりますが、

 例えば流通が終了したコインの印をつけるためや、

 他国の通貨を自国で流通させる際に印をつけていたと言われております。

 Marksなどと表記される場合もあります


・deposits=土壌やだまに銅(銅貨と一緒に発掘された際など)などの付着物がついてる場合につけられます


・die shift=コインを打刻する際にズレが生じてしまうこと


・double struck=コインの打刻が2回以上されている場合につきます


・edge bend=コインの縁が曲がっていること


・edge crimp=コインの縁が圧力などによってシワになっていること


・edge cut=コインの縁が切られていること


・edge damage=コインの縁にダメージ(傷など)が見受けられること


・edge filing=コインの縁が削られていること


・edge mark=コインの縁に何らかの印が付けられていること(文字や図形の場合が多い)


・ex-jewerly=以前アクセサリーなどに使われていたものであるコイン


・flan flaw=コインの地金に何らかの欠格があるもの。例えば割れや凹みなど。


・graffito=文字やサインなどの落書きがされているもの。諸説あり、著名人が保有したいた際に付けられた場合もあれば、当時に保有者が印をつけるために付けれれた場合もあります。尚、近代に付けられたサインである可能性もあります。


・lamination=コインの表面の一部が剥がれていたり、分離している場合につけられる


・silvering=銀メッキが施されているコイン


・smoothing=コインの表面を意図的になめらかにしているもの(傷などを隠すために施されていると言われています)


・scratches=傷・掻き傷/狭いけど深い


・scuff=傷・擦り傷/広いけど浅い


・stress crack=コインにひび割れが入っていること


・test cut=コインの素材を確認するために切られていること


・wavy flan=コインの地金が曲がっていること


・wrinkled=コインにシワがついていること



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